スラウエシアラビカの故郷であるタナ・トラジャ県。”タナ・トラジャ”はトラジャ語で”山の人の国”を意味します。その名の通り、標高1000m〜2000mの山岳地帯であり、正に”秘境”です。この秘境で太陽を自然の恵みをたくさん受けて育ったコーヒーは、とても大粒で、同じインドネシアのアラビカコーヒーであるマンデリンよりも口当たりが柔らかく、飲みやすさが特徴です。
カリブ海のイスパニョーラ島、その約3分の2をドミニカ共和国西部が占めています。最も土質が良いと評価されているバラオナ(Barahona)地区のロス・ボロス(Los Bolos)の標高1000~1500m地帯に優良な小規模農園が点在しています。シェードツリー下の肥沃な土壌のもとで栽培され、丁寧に赤実だけを収穫し、水洗工程を経てしっかり天日乾燥を行います。その後、高い品質基準をクリアーする為の選別工程を繰返し行ない、「カリビアンクィーン」が誕生します。カリブ海特有のバランスのとれた上品な味わいとフルボディ。ドミニカコーヒーの中でも最高等級のAAAグレードです。
クレオパトラSPは、かつては単一農園物でしたが、ミランダ農園の閉鎖に伴いエリア指定商品に変更となりました。農園指定ではありませんが、一粒ずつ手摘みされたチェリーを買い付けし、カッププロファイルに基づいて作られています。カップはシトラス系の酸味が特徴的で、コロンビアらしいボディー感も持ち合わせています。
1980年代にアラビカコーヒー生産事業をスタート。最盛期には10万袋を生産していましたが、CBD(コーヒー果肉の病気)により消滅。2014年より事業が再開され、今に至ります。地域の雇用を生むと共に、学校や病院への支援、村に橋をかける、種子を無料で農家に渡し収穫した作物を買い取るなど、地域と一体になった運営を行なっています。カップは力強くきれいな酸味にしっかりしたコクがあり、後味にほのかな甘みが残ります。
ラ・エスメラルダ農園は、パナマ西部バルー火山の山すそに広がり、豊かな自然環境に囲まれています。また、農薬を使わず完熟実だけを手摘みし、収穫後の加工も細心の注意を払って行なわれ、まさに世界最高級のコーヒーが生産されるにふさわしい農園です。ゲイシャ種はスペシャルティーコーヒーの世界で最も注目を集めている品種です。粒が大きく、細長い外観をしており、カップは非常に秀逸なフローラルなアロマ と柑橘類を思わすフレーバー、驚くほどすっきりした甘味を伴った酸味が特徴的です。 このPrivate Collectionはオークション以外に特別に買付けたロットで1600-1800mで生産され、高地特有の風味特性を有したアロマティックなマイクロロットをブレンドして作られた高品質なブランドです。1B/Gは「22.7Kg箱入(バキュームパック)」になります。
Huila南部の地域限定のコーヒー豆です。標高が1750〜1800mと高いため、豆質は硬くしっかりしています。農家では丹念に手摘みした完熟チェリーを、網台の上でゆっくりと天日乾燥させるという製法を守っています。仕上がった珈琲はHuilaの中でも最優良クラスと云える素晴らしいバランスのカップで、農家の丁寧な管理に温もりを感じる逸品。
グァテマラシティより程近いところにあるFraijanes地区。Aguablancaはこの歴史ある農家の人々の手によりつくられました。カップの特徴はチョコレートフレーバーと程よい甘味が残る後味。カルシウムとミネラルをふんだんに含む湧き水により育てられたこのコーヒーは、“Aguablanca=Whitewater=白い湧き水”と名づけました。
「サントアントニオエステートコーヒー生産者組合」に属する20農園が生産するロットの中から、「重量感のある甘味を持つ」ものを選定ブレンドして作られたのが「ショコラ ピーベリー」です。※コーヒーの実には通常2つの種子が向かい合って入っていますが、稀に木の枝の先端に豆が1つしか入っていない実ができることがあり、これを「ピーベリー(丸豆)と呼びます。希少な豆として大変珍重されています。
コナ地区産の「プライム」です。
標高1700mに位置するエーデルワイス農園は、赤土の肥沃な土壌と豊富な雨量に恵まれたコーヒー栽培に理想的な土地です。この農園には灌漑設備も備えられており、優れた栽培技術と品質管理が行なわれています。「エーデルワイス」は、優れた柔らかな酸味、甘み、香りを有する「ブルボン種」が主体です。
ダイヤモンド マウンテンは、ラ・エスメラルダ農園で栽培されています。パナマ西部・バルー火山の山裾に広がり、豊かな降雨に恵まれ、農園内にも天然林が保護されているなど、豊かな自然環境に囲まれています。【生産処理工程】6〜8時間発酵後コンクリートパティオで5日間天日乾燥し、水分を30%に落としてから乾燥機によって乾燥。その後選別機で精製。品質管理室でカッピングテスト後、出荷。【カッピングコメント】 オレンジ、ブライト、スイート、チョコレート、スパイシー
その名の通り、味・香りともに非常にインパクトの強いコーヒー豆で、その甘さは、マイルドチョコレートをココナッツとジャスミンアロマでミックスしたようなイメージです。生産者である「アソガード組合」は、アルジェンティーナの地域で森林を守る為に140家族で形成させている組合です。この地域の自然を守りながら、より高品質なコーヒー豆を生産することに力を入れています。
バニーマタル州の「イエメン モカマタリ 9」です。
この農園は、1986年からモラレス家によって管理され、コーヒー産業はそこで暮らす人々の生活水準を改善させてきました。50ヘクタール程度の広さをコーヒーの栽培に充て、残りの48ヘクタールを豆やコーンの栽培に充てています。この商品は、ハニープロセスで生産処理し、カップはワイニー、フルーティー、アシディティーが楽しめます。
ブルーマウンテンの精選工場 “メイビスバンク コーヒーファクトリー”でつくられたブルーマウンテンNo.1です。
マラウイはアフリカ大地溝帯に位置する南北900キロに及ぶ細長い内陸国です。亜熱帯性気候ですが、高地は比較的涼しく、コーヒー栽培には適しており、コーヒーはマラウイ全土にわたって栽培されています。3000名の組合員を擁するマラウイのムズズコーヒー組合の中で、ミスク農協は50%強の生産量を誇ります。「マラウイ ミスク チノンゴ AA」は、マラウイ北部州ミスク地区チノンゴ村で作られています。ブルーベリーのような柔らかい甘酸っぱさがあり、コクはソフトで全体的にやさしい味わいのコーヒーです。
太平洋に面した南米の北西部に位置するエクアドル。この地でのコーヒー栽培は1920年から始まり、約2万の農家が栽培を行なっています。ほぼ全ての農園は2haから10haの小規模農園です。エクアドルのハイグレード品、“アンデス マウンテン”。JAS認証オーガニックコーヒーです。
Mpepo Golden Hills Groupは、2014年に創設されました。Tutunze Kahawa Ltdと協同しており、生産者は農業指導と生産処理のトレーニングを受けています。以前は、生産者はチェリーをMpepoより45キロも離れたウエットミルまで運んでいましたが、この距離は品質を落とす可能性があるということで2014年よりTutunze Kahawa Ltd独自のウェットミル(CPU)を設立しました。このCPUにはエコパルパーが設置され、Fully Washed の処理が可能になりました。
Benefico Santa Rosa社は、2005年設立の比較的新しい輸出業者です。仲買人を通さず、大中規模農園や指定農協から直接買い付けることにより、品質の均一化を実現しました。精製工場兼、倉庫は標高1200mの高地に所在。低温かつ低湿な場所で船積み直前まで断熱材が張り巡らされた倉庫内で細心の注意のもと保管されます
「コロンビア エル・パライーソ」は、コロンビア北東部に位置するサンタンデール県で作られる大粒のコーヒーで、現地輸出業者と共に長い時をかけて、その品質を作り上げてきた歴史ある品です。サンタンデールはコロンビアの北東部に位置し、北はノルテデサンタンデール県、西はアンティオキア県と隣接しています。国を縦断する大河、マグダレナ川が通るなど、他の地域同様豊かな土壌、豊かな水源を有した地域であり、コーヒー以外にもカカオ、タバコ、綿、サトウキビ、パイナップルなど多様な作物が栽培されている地域でもあります。
Quirilelo集落は南を背にした丘陵地に広がり、標高は1550〜1600mで昼夜の寒暖差が大きい。雨季は午前によく晴れ、昼過ぎには雲がかかり次第に雨となります。乾季は晴れの日が続きますが、夕方には霧が集落を覆います。コーヒーの果実がゆっくりと肥大するためにはうってつけの気候といえます。 集落には乾季にも枯れない湧き水があり、その湧水で水洗式精製を行います。Quirilelo集落は岩が多く、限られた土地にコーヒーを植えています。地下には大きな岩盤があり、50cm程掘ると岩盤にあたる。そのような土地で生産者は岩を砕いて穴を掘り、山や森から土を持ち込み野菜やコーヒーを植えてきました。一般的にレテフォホの生産者は各集落及び農家の圃場内にRai metan(直訳:黒い土)と呼ばれる腐葉土が良くできる場所を把握しており、そこで堆積された腐葉土を野菜やコーヒーに肥料のように与えます。Quirileloが他の集落と異なる点は、その腐葉土堆積場に牛をつなぎ、牛糞を腐葉土に混ぜ込むという処置を施している点で、その結果Quirileloの腐葉土は他の集落よりも牛糞堆肥に近いものができており、良い土でコーヒーが栽培されているという印象があります。腐葉土堆積場に牛をつなぐという方法は生産者自ら考えて行っていたことから、厳しい環境の中高収量・高品質なコーヒー栽培を目指し続けてきた生産者の努力の賜物といえます。※麻袋(30Kg)は完売しました
アンデス山地の標高1000〜2000mの高原地帯で産出される最高品質のコロンビアコーヒーです。小規模農園で人の手によって栽培から収穫まで行なうため、高い品質を維持しています。苦味・酸味・甘味のバランスが良く、深い味わいと香り、そして独特の酸味が特徴です。こちらの商品は「24Kgダンボール箱入(12×2袋)」です。〜エメラルドマウンテンコーヒー キャンペーン〜「コロンビア エメラルドマウンテン」をご購入のお客様にオリジナルグッズを送らせていただきます。条件・・・エメラルドマウンテン1箱(24kg)につき、オリジナルグッズ 1ユニットオリジナルグッズは数量限定です。グッズが無くなり次第、キャンペーンは終了させていただきます。〜景品内容〜(1ユニット 1ケース70個入)●たためるBIGエコバッグレジ袋を削減できる、外出のマストアイテム。肩掛けOKな長めの持ち手と、大容量のBIGサイズ!!本体を折りたたんで、ポケットに収納可能です。◎サイズ バッグ:約460×400mm(ハンドル含まず)ポケット:約140×110mm◎材質 ポリエステル◎カラー ネイビー
100年以上の歴史を誇るPastores Mill。 1世紀を超える歴史は、そのままアンティグアの零細農家との繋がりの証でもあります。水洗設備や広大な土地を持たない零細農家と連携し、世界でも有名なアンティグアコーヒーを安定した品質で提供し続けて参りました。今年2017年より新たなプロジェクト“ジャスミン”を始動。年間1万〜1万5千袋のチェリーを精製するPastores Millにて熟練カッパーが全てのロットをカップし、アンティグアらしい風味特性を持つものだけを厳選した限定ロット、それが“ジャスミン”です。アンティグアらしい華やかな酸味と、マイルドでありながら重厚感のあるボディが特徴です。
ルワンダは「千の丘の国」の言葉通り、どこを切り取っても、そこには丘が存在します。丘の上から見渡すその風景もまた丘ですが、それはまるで天空に浮かぶ丘の如く、美しいパノラマです。「スカイ ヒル」という商品名は、高品質な当商品原料の美しい故郷の風景に由来します。Dorman(ドーマン)社の管理する全9ウォッシングステーション(2020年時点)の中から、その年に出来の良い単一ウォッシングステーションの原料を買付致します。国自体の生産量が他アフリカ諸国と比べても少ないことから、単一農園等詳細な限定をする代わりに、複数ウォッシングステーションからカッピングを通して選択することで品質の安定を図ります。ウォッシングステーションでは、チェリー受け入れ時に目視で未成熟・過熟をハンドピックする等、品質へのこだわりに余念がありません。ルワンダコーヒーにおいて最大の懸念事項であるポテト臭の発生を防ぐため念入りに原料のチェックをします。
【ウエット・ドライミル ウォーレンフォード精選場】 a.チェリー入荷時には簡単な水洗いを施した後、チェリーを受入水槽に浸し未熟豆や葉などを除去してから果肉除去機にかけ、果肉 を除去しその後パルプド・ナチュラルの精製工程を取る。(環境に配慮して少ない水量で処理。果肉選別時の水はリサイクルさせている) b.その後ウォーレンフォード・ドライミルに運ばれたウエットパーチメントは基本的には100%サンドライの工程を取る。 平均して3〜4日間で水分を11.5〜12%に落とし約8週間のレスティング(ステンレス製のサイロで熟成を行う)レスティングを8週間する理由は、 熟度を高め(熟成)水分の均一化を図り、グラス臭を取り除く等の理由がある。 c.その後レステリングが終わったドライパーチメンは選別工程へと移行するが基本工程としては比重選別機・電子選別機にて精選 を行う。 但し、ディフェクト2%未満のロットはハンドピックを行わないが、2%以上有るものに付いては厳密なハンドピック工程を用いる。
指定された「ブルーマウンテン地区」以外の高地で栽培されたジャマイカコーヒーです。栽培地の標高は800〜100m程度。優れたアロマ、非常に優れた酸味、優れたボディーを持ちます。スクリーン17/18が中心で、それ以下の豆の最大混入率は4%。最大欠点数は2%。※15kg樽入り
アンティグアは、1880年代にグァテマラで最初のコーヒー栽培が行なわれた地区として有名です。アンティグアはアグア火山・フエゴ火山・アカテナンゴ火山に囲まれた地区であり、ミネラル豊富な火山性土壌でコーヒー栽培が行なわれています。雨季と乾季のはっきりした気候や、夜の冷え込みはアンティグア地区の特徴で、世界的に高く評価されている風味の源となっています。「アゾテア」は農園内に博物館を有し、その収入で栽培方法・有機肥料・シェードツリー体系などの研究に取り組んでいます。ニンニク・唐辛子・アロエを使った有機殺虫剤・有機殺菌剤の高い効果は当農園の成功例で、他にもシェードの多様化や、水洗処理で発生する汚物(パルプ・粘液質等)からのエタノール精製の研究を開始しています。
エチオピア南部シダモ県、昼夜の寒暖差に恵まれたグジ地区に位置するゲレナ農園にて、ゲイシャ種のみを指定して作り上げたグレード3の非水洗コーヒーです。 商品名「ゲレザ」は、この農園で運が良ければ見ることが出来る、“アビシニアコロブス”というサルが由来となっています。完熟チェリーのみを使用することにこだわり、その品質を安定させます。Grade-1に負けずとも劣らない風味を持ち、且つ リーズナブルな価格でお届けできることを追求した商品です。 パナマ産のゲイシャとは一味違った、ナチュラル精製による、華やかさとコクのボディ感、洗練された極上の旨み。 2014年に設立された比較的新しい農園ですが、RFA/UTZ認証やJAS認証の取得にも励んでいる、将来有望なサプライソースです。
“Limoncillo” と “La Gloria”は、姉妹が所有する隣同士の農園です。 1938年に父のエステバン・ムクエワンが購入し、“La Gloria”はエテル・ムクエアン女史、“Limoncillo農園”はマリア・ムクエアン女史の所有となりました。当農園は「ジャバ種」の栽培されている農園として、世界に名を轟かせています。2008年、Limoncillo農園はLa Gloria農園と共に少量のコーヒーをコンペディションに出品し、第二位に輝きました。今回は同農園のブルボン品種を、特別に中米では珍しい「ナチュラル精製」で仕上げました。モカを思わせる、特有のアロマとフレーバーを併せ持った“リモンシリョ・ナチュラル”をお届け致します。【カッピングコメント】 フルーティ、フローラル、レッドワイン
BUKU農園では、土壌・雨量・標高・気温・水捌け・風向きを熟知し、最も適した品種を種から育苗し、手作業で植える所からスタートします。チェリーの収穫では、ただ赤い実を摘むことを従業員に強いるのではなく、最終カップ品質に至るまでの作業の意味と大切さを指導しています。熟度の高い実を、日数を掛けて天日乾燥することで、長期間の保管に耐えうる品質を実現し、収穫から果肉除去・発酵・水洗と乾燥棚に並ぶまで計7回の選別工程で徹底的に欠点豆を除去します。
ボリビア共和国は、空港が4100mの位置にあり、周りを見れば信じられないほど絶景だらけの地です。ドライミルが3850mの地にあり、太陽たっぷりの場所でアフリカンベッドを使用し十分に乾燥。工程の随所にまでこだわり、徹底した精選・選別によって、マイルドで酸味のバランスが良いコーヒーに仕上げました。数々の歴史を生み出したインカ帝国に暮らす人々は朗らかで明るく親しみやすい人柄です。スペイン語で「アレグレ」とは“喜び”や“明るさ”を意味します。まさしくこの大地にふさわしいコーヒーです。
“ゲイシャ種”が世界の注目を集めたのは2004年。パナマの国際オークション(Best Of Panama)で、ラ・エスメラルダ農園が出品した「JarmilloEspecial」がポンドあたり21$という当時の最高落札価格を記録したことから始まりました。ゲイシャはあまりに生産性が低い為に長い間ほとんど注目されていませんでしたが、2004年の快挙以来、各国で栽培が広まりました。そしてエスメラルダ農園は、ゲイシャ種を世界に披露した農園として、今でも他より優れた風味のゲイシャを生産しています。このPrivateCollectionはオークション以外に特別に買付けたロットで、エスメラルダ農園の鑑定でSCAAスコア87-90点の高品質のゲイシャ100%商品です。希少なナチュラルのゲイシャコーヒー。フローラルな香りのゲイシャをナチュラルに仕立てることで甘味が追加され、リッチで複雑な風味のコーヒーとなっております。1B/Gは「22.7Kg箱入(バキュームパック)」になります。
ハイチ南部のCOOPCAB生産者組合から入荷されました。「ハイチ」は先住民族の言葉で「山の多い土地」を意味する通り、島全体が山岳地帯となっています。気候は亜熱帯性。山間部の気温は比較的穏やかな為、コーヒー栽培に適しています。ハイチには15-20万世帯のコーヒー農家があり、中北部のアルティボニット県から南東部の西県にかけての高地で生産されるコーヒーが高品質で、ハイチ最高峰ラ・セル山(2680m)山麓で収穫されるコーヒーは、ブルーマウンテンに引けを取らないソフトで甘い香味を持ちます。もともとコーヒーの品質は高く、精製工程をしっかり管理することで、素晴らしいコーヒーに仕上がります。
世界自然遺産にも登録されている通称「月の山」ルウェンゾリ山。かつて内戦等の紛争が絶えなかったこの地方は、低級品のアンウォッシュドアラビカの産地として知られていました。しかしここで栽培されていたのはケニア由来の品質の良いアラビカ種でチェリーの資質は元来高く、品質低下の原因は流通経路で混入されるロブスタや近隣国からの密輸によるオールドクロップだったのです。純粋なルウェンゾリ産のアラビカの品質に注目したキャガラニ社と、そのパートナーであるアグリエボルブ社は、地元の生産者に赤実収穫のアドバイスをし、その収穫された完熟チェリーを、ルウェンゾリ山麓のキシンガ村の水洗工場で、丁寧に水洗処理と天日乾燥を施し、ウガンダでも最高級のアラビカを生産することに成功しました。柔らかい酸味と、軽やかな柑橘系アロマ、ぽってりとした甘みのある、親しみやすい味わいのコーヒーです。
エルサルバドルは、1800年代初期からコーヒー栽培が始まり、多くの農園で、現在も昔ながらのブルボン種が栽培されています。 この農園がある地域は、標高・気候・土壌ともにコーヒー栽培に適した土地柄であり、また様々な野生動物が生息する自然豊かな環境の中でコーヒーが栽培されております。そして、この国は山岳地帯が多いことでも有名です。我々は、風光明媚で崇高なたたずまいを感じさせる山岳地帯を、この農園名にちなみ、「ビクトリーマウンテン」と命名しました。 この環境から生産される完熟のコーヒーチェリーを、徹底した品質管理を行うことにより、柑橘系のフルーティーな酸味とクリーミーなコクが絶妙に絡み合う素晴らしい風味を持つコーヒーを完成させることが出来ました
東アフリカ・ケニアが誇るグレート・リフト・バレー。その周辺湖は100万羽にも及ぶフラミンゴの生息地としても有名です。フラミンゴはその長い首と足を持つシルエットもさながら、濃淡ピンクのグラデーションの体色が美しい鳥です。このピンク色にはフラミンゴ特有の食性が関わっています。主となるエサである藻類やプランクトンに含まれるカロチノイドを食べ続ける事でピンク色を維持しています。しかし近年、温暖化や気候変動などの影響からその数が激減しているとの報告が上がっています。ケニアのコーヒー農家は、その壮大な大自然の恵みに感謝し、コーヒーの生産を通じて(植木や土壌保全・保護地区の確保等)、少しでも環境改善・保全の一環になればと、日々農作業を行っています。ケニアの力強い肥沃な土壌と伝統品種が産みだすアフリカ屈指の品質をどうぞご賞味ください。
「サンタ・アナ農園」はヒノテガ地区に位置する、90年以上の歴史を持つ伝統ある農園す。3代目農園主のリラおばさんは農園内の母屋で生まれ育ち、父親からこの農園を受け継いでから30年以上、変わらぬ愛情をもってコーヒーを栽培してきました。農園内には小川が流れ、多くの動物や昆虫たちが生息するなど、自然豊かな環境を有しております。100%手摘みの原料はその熟度にもこだわり、精選工程の中でも完熟割合を高めるべく取り組んでおります。女性農園主ならではの、優しくしっとり華やかな、繊細なコーヒーです。
フルーティーで華やかなコーヒーの産地として知られるエチオピア。国内の様々な地域でそれぞれ特徴があるコーヒーが栽培されておりますが、その中でも特にエチオピアらしいコーヒーを探すべく、あらゆる地域のコーヒーを取り寄せました。 そこで、高品質なコーヒーを扱うことで有名な現地有力輸出業者と共に、各栽培地域の良い部分だけを凝縮したブレンドの開発に取り組みました。本来、エチオピアは地域別の単品が主でブレンド物はありません。しかし、エチオピア各地からの集荷力がある同社の強みを生かし、試行錯誤の末、複数産地をブレンドした配合レシピを開発し、このモカブレンド「モカクイーン」が誕生しました。このブレンドには、アラビカ豆の原産地とされる「カファ地方」のコーヒーも使用されています。“女王”の名にふさわしい、モカらしい華やかな香りと気品を備えた、上品な味わいをお楽しみ下さい。
サンタアナ アパネカ ラマテペックは、エルサルバドルで良質なコーヒー産地として知られるサンタアナ火山の斜面にあり、火山性の土壌と太平洋の影響を受け素晴らしい微気候をもたらします。 農園の起源は130年前の1888年にさかのぼり、2005年以降は、ホセ・ギジェルモ・アルバレス氏とマリア・デ・ロスアンヘレス・アルバレス・プルネーラ(4代目)が引き継いでいます。ギジェルモ氏は生産者として最良のコーヒーを継続的に生産するため伝統を守り続けています。それは農園で働く人達を代々家族のように大切にする事です。農場には学校と診療所があり教育と健康への配慮、食事のサポートなど労働者のケアを維持しています。また、毎年かかさずピッカーの教育を行い、良い報酬を支払います。農園で働く方々は期待に応えようと仕事をし、より良い環境が維持されています。2003年にはCOE入賞も果たし、品質維持向上への意欲も進化し続けています。 近年ではデジタルマップを用いたアプリを活用し農園内の区画毎の土壌、木、葉の状態を分析管理する事で、適した栄養素の肥料散布をより効果的に行っています。シェードツリーのメンテナンス、肥料、病害虫対策・・・どれか1つでも欠ければ良いコーヒーができないとの考えのもと、全てに細心の注意を払っています。特にピッキングは重要で収穫後のチェリーは再選別を行います。それは皆の一年間の努力を無駄にせず最良のコーヒーを作る為のものです。エルサルバドルにとってコーヒー産業は大きな役割を果たします。労働者の生活を守る為にもコーヒー生産を続けていくことが使命だとギジェルモさんは感じています。
一年中どこかの地域でコーヒーの収穫をしているコロンビア。 いつでもフレッシュな風味を楽しむことが出来るのもコロンビアコーヒーの魅力に一つです。 また、地域によって異なる環境や栽培方法によって、様々な風味の多様性を味わえます。「コロンビア ウィラ グランスイート」は、コロンビア アンデス山系の南部に位置するウィラ(Huila)で収穫されたコーヒーです。アンデス山脈から流れ出るマグダレナ川と火山灰による肥沃な土壌は、豊富な自然や動植物を育み、点在する山間の谷が、年間を通して安定した気候を維持し、最高級品質コーヒーの生育に望ましい環境となっています。このエリアは、常に雲が立ち込めているのが特徴で、日照時間が平均3.5時間/1日と短めです。自然の日照コントロールとなるヌーベ・ブランカ(Nube Blanca)と呼ばれる白い雲が、斜面の木々を優しく覆い、強い日差しを適度に遮ることで、コーヒーの木々は最適な環境でゆっくりと熟成することが出来ています。恵まれた環境と昔ながらの生産、手摘みによる収穫を行なうことによって、品質の安定も実現しております。
マンデリンコーヒーの産地はアチェとリントンに分けられますが、現在はアチェ産原料の比率が高くなっているのが実態です。アチェ産のコーヒーは上質な酸が特徴的で、リントン産は大地を思わすアーシーさと葡萄のようなジューシーさ、それらが相まって形成される重厚感が特徴です。「マンデリン ハルムグリーン」に関して特にリントン地区に強いスペシャルティサプライヤーのEKANUSA JAYA社を指定し同地区産とアチェ産を一定量でブレンドする取組を行なっています。丁寧に育てられた原料を確かな眼で選び、ブレンドを施すことでアチェ&リントン両者の良さを最大限まで高めることを実現可能にしました。★スマトラ式精製による先割れなどの欠点豆が ある程度見られます。ご了承の上、ご注文下さい。
生産農園である「Loma La Gloria農園」は、エル・サルバドル西部に位置するケサルテペケ渓谷を見下ろすサンサルバドル火山の斜面に位置しています。火山性の土壌、涼しい気候の夜、暖かい太陽、コーヒーを守るシェードツリーおよび穏やかな雨。恵まれた環境の下で、高品質なコーヒーが育まれています。「Loma La Gloria農園」はブルボン種とパカマラ種のみを栽培し、特にパカマラ種はそのうち2%です。希少なコーヒーは自社Wet&Dryミルで丁寧に精選されます。また、シェードツリーによって持続可能性と生物多様性に配慮して栽培されており、環境の維持のみならずコーヒーの品質維持にも貢献しています。
ンドゥンドゥリファクトリーは、エンブエリアで1970年初頭に発足しました。パートナーである「CMS」(コーヒー・マネージメント・サービス)から支援を受け、従事者の技能訓練や優良農業慣行の増進と、持続可能なコーヒー生産を長期的な目標に掲げて勉強会を行っております。ケニアにおけるコーヒー産業の更なる成長を支え、顧客にプレミアムな品質を提供し、生産者とともに発展していけるような透明性のある信頼に基づいた関係性の構築を目指しております。熟練の従事者により選別して摘み取られた完熟チェリーは、ファクトリーに集められ次の工程に進みます。3セットのディスクパルパーにより外皮と果肉を除去し、一晩かけて糖を分解させた後ピットに浸し、洗浄します。排水に十分な浸漬ピットは8箇所設備し、付近にナピア草木を植えて水質浄化を行い再循環させて、周囲の良好な環境保全を実現しています。アフリカンベッドでの乾燥は周囲環境と量に応じて7〜15日かけています。乾燥させている間も欠点豆を目視で丁寧に取り除き生豆のポテンシャルが最大限発揮できるよう徹底しております。複数のファクトリーサンプルからカップして選び抜いた品です。
「ティピカ種」はエチオピアから世界に広く伝播した古い伝統品種です。しかし、今では世界中で新品種への植え替えが進み、絶滅が危惧されております。 メキシコ南部のオアハカ州は18世紀にコーヒーの木(ティピカ)が持ち込まれた伝統的な地域であり、中でもコーヒーの町“プルマ・イダルゴ”は太平洋の風が吹く海に近い生産地で、ティピカ種がいまだに生き残る貴重な産地であります。しかし、後継者不足や農園の老朽化・放置などといった問題を抱え、ティピカ種存続・産地存続の危機となっておりました。現在はコビサ社による支援のもと、ティピカ種の苗床の整備やモデル農園の整備が行われ、取残された結果として残った豊かな自然を持ち味に、知られざる名産地として、復興へと向かっております。
その昔、イエメンからコーヒーの種が持ち込まれた時、初めてコーヒーが植えられたところはババブダン・ギリと呼ばれています。このババブタン・ギリ地区で1920年代に創業されたのがこのパールマウンテン農園です。現在三代目となる農園は、創業以来日々品質改善を怠ることなく努力を重ね、世界中のバイヤーに最高級のアラビカコーヒーを提供し続けてきました。パールマウテンは、自然環境を損なうことのないシェードツリーやその他の胡椒やカルダシモンの木に混じって、コーヒーの栽培に適した方法がされています。コーヒーの木からは赤い完熟の豆だけが収穫され、沸き水を使った水洗行程と乾燥テーブル及びレンガ造りのパティオで乾燥行程を行います。ソフトで甘味と酸味のバランスの取れたコーヒーに仕上げられております。
【農園プロフィール】常勤の従業員は100名、収穫期には450名が働いています。 栽培品種は、すべてハイブリッド系の品種です。農園主のEdwardは、将来のコーヒー生産への課題を見据え、対策のひとつとして品種へフォーカスしています。世界中のコーヒー生産国から得た情報を生かし、様々な検証を続けています。【Anaerobic Fermentation(嫌気性発酵プロセス)】当ロットは嫌気醗酵(Anaerobic Fermentation)により生産処理されたロットです。 通常のナチュラルプロセスでは醗酵中にコーヒーチェリーが酸素と触れているのに対し、AnaerobicFermentatioでは無酸素状態にて醗酵工程がとられています。収穫された完熟チェリーは、果肉をつけたまま嫌気醗酵専用のタンクに入れられます。その際に水やコーヒーの果汁などがタンクに入れられる場合もありますが、San Antonioではコーヒーチェリーのみがタンクに入れられます。その後、タンクのバルブを閉じて酸素を排出し、タンク内に酸素が全くない状態が作られます。無酸素状態のまま、11度から24度の間に温度を保った状態で72時間嫌気醗酵工程をとります。酸素が無いことでイースト菌やバクテリアの活性が抑えられるため、長時間醗酵工程をとることができています。 また、温度を管理することによって、好ましくない酢酸の発生や過度な醗酵臭の発生を抑制しています。嫌気醗酵を終えたコーヒーチェリーはタンクから取り出され、一次乾燥としてアフリカンベッドにて4日間乾燥工程をとります。この際、温度は醗酵工程と同じく11度から24度の間に保たれます。その後、最終乾燥として機械式ドライヤーで35度から40度の間で48時間乾燥させます 。
イエメン「モカ」コーヒーの生産は内陸の山岳地方(標高1,000m〜3,000m)の段々畑で行われており、この中でも特に有名な産地が、アラビア語で「雨の子孫達」を意味する「バニー・マタル」地方と、「ハイミ」地域です。このハイミ地域もバニー・マタル地域と同様に雨が多く、またしばしば霧がかかります。このあたりのコーヒーの木は原生種に近いので、生み出される豆は素朴でありながら気品のある味わいを醸し出すことで知られています。ハイマ一族の人々により昔から大切に守られ、手摘みされたコーヒーをじっくりと時間をかけて天日乾燥しました。
株式会社ワールド珈琲商会 加賀焙煎工場〒922-0337 石川県加賀市合河町162-2
TEL:0761-74-7732FAX:0761-74-7157
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